けだまくらふと用プリンターを考える。ペーパークラフトに適したプリンターとは?

「どうぐ」についてのエントリーです。
けだまくらふとでつくるアイテムのほとんどは、家庭用インクジェットプリンターを使います。

プリンターは使用頻度や場所をとるなどの理由でお持ちでない人も少なくないのですが、そこまでお高い物ではないので、「けだまくらふとを見ていてプリンターがほしくなった」という声はときどき聞いています。
どんなプリンターがいいのかな?と質問をいただいたこともあるので、いちど記事にしたいとは思っていました。(去年の年末に書きたかったし、この記事もだいぶ長いこと書いてた)

プリンター選びについて書いた記事は検索すればたくさん出てきますが、「ペーパークラフト向けにはどれがいいの?」という視点の記事はあんまり見かけないですね。
プリンターを購入する目的の多くは年賀状や写真印刷になるので、レビュー記事も印刷品質や速度・動作音を比較した記事が多数ありました。

けだまくらふとでは、ふだんの使い勝手の良さを重視しつつも、ペーパークラフト作りに使いやすいプリンターについて考えてみたいとおもいます。

けだまくらふと用プリンターを考える

といっても、ぼくもそんなにハードウェアに詳しくないので、今回は家電大好きプクリポのサイチさんにプリンターについて聞いてみましょう!

プリンターに詳しそうな人に聞いてみよう!

けだまおにぎり
サイチさん、プリンターについて教えて!
よろしくおねがいします!
サイチ
プリンターは得意分野だよ!
よろしくねー!
おにぎり
さっそくですが、けだまくらふと基準でプリンターを選ぶ場合、どういうことから考えればいいですか?
サイチ
まず前提として今回は、家庭用プリンター2大メーカーのエプソン・キャノンから選ぼうか。
他メーカーも特徴的な機種が出ていて魅力的なんだが、価格を問わず安定した印刷結果や、困った時に周囲に聞ける環境(ユーザーの多さ)から2社に絞るよ。
ここで最初に結論を書いちゃう!(長いから)
※画像のリンク先はAmazonアソシエイトです。踏みたくない方は品番で検索してね!

執筆日現在のおすすめ機種とその理由の概要

(理由の詳細は後述します)

EPSON EP-977A3

2万5千円くらい。
けだまおにぎり使用モデル。
常に用紙を本体内部にセットしておける使い勝手の良さ。
厚紙・光沢紙などの特殊紙を1枚だけ印刷するのに便利な、背面給紙(手差し印刷)が別途用意されている。
A3用紙に印刷可能(手差しで1枚ずつのみ)

難点は(エプソン製全般にいえることだけど)おもちゃみたいな安っぽい質感。フラッグシップ機なのに安っぽい!

EPSON EP-807

1万4千円くらい。
上記機種からA3印刷機能を除いた機種
Canon PIXUS MG6730

1万円しないくらい。
背面給紙(手差し印刷)がないので、ペーパークラフトに使いやすいですよ!とは言えないが、価格面でも購入しやすく、ふだん使いに便利な機能が一通りそろっている。
各社これ以下の低価格モデルは用紙を格納できないため、使い方に工夫がいるかも。
EPSON EP-707A

9千円くらい。

番外編(おすすめではないけど、選択肢のひとつ)

Canon PIXUS iP2700

驚きの3千円以下!
圧倒的な低価格。
印刷することしかできず、コンパクトではないため場所を取り、パソコンと直にUSB接続するしか印刷方法がない。
しかし交換用インクよりも安く本体が買えてしまう。お買い得品。
詳しくはこちらのレビューを参照するといいです。
おにぎり
PIXUS iP2700なにこれ安すぎる・・・!
おにぎり
けだまくらふと的おすすめというのはどこがポイントになるのかな。
サイチ
けだまくらふとでは、普通紙はもちろん、ヘンテコな紙もいろいろ使っているから。
色々な用紙を無理なく印刷してくれるプリンターがいいよね。
おにぎり
あー!それそれ。
プリンターを使ってクラフトをしてると、普通紙以外の紙もガンガン使うんだよね。
ペーパークラフトで使う厚紙はもちろん、各種ラベル用紙・マステ用紙に、つるっつるなOHP用紙やプリント用クロスとかとかー。
サイチ
これらの用紙は現在どのプリンターでも印刷する事は可能なのだけれど、印刷中にプリンター内部で紙がつまってしまう事が標準紙に比べて比較的多く、印刷に失敗してしまうこともあるんだよ。

特殊な用紙を使う機会の多いけだまくらふとには、紙詰まり等の印刷トラブルが少ないプリンターが向いているんじゃないかなー?

おにぎり
ふむふむ。紙詰まりしにくいプリンターってあるんだ。
サイチ
それはずばり給紙方法!
用紙を前後ろ2箇所に設置できるのがおすすめなんだ。
おにぎり
給紙方法が前後。
サイチ
そうだよ。
紙詰まりっていうのは、紙をセットした位置から排出口まで、プリンター内で紙が運ばれる際に発生するトラブルだから。
どのプリンターも排出口は一緒(前方)だけど、紙のセット位置は前と後ろの2種類あって、それぞれ紙送りが得意・利便性が高いなどの特徴があるよ。
下に説明します。

背面給紙タイプ

背面給紙タイプ
紙を後ろにセットして、前方から印刷物が出てきます。
昔から存在している方式。設置スペースと故障の関係から現在はあまり多くない。
メリット

  • 紙がほとんど曲がることなくスムーズに排出されるため、紙詰まり等の印刷トラブルが少ない。
デメリット

  • プリンター設置の際、後ろに少し空間を空けておかなければならない(紙を設置するため)
  • ホコリが用紙セット部分から本体に入ってしまい故障の原因になりやすい。フタを閉めて保管が基本
  • フタを閉じたままだと用紙をセットできない。印刷の都度、用紙をセットする必要がある。

前面給紙タイプ

前面給紙タイプ
紙を前からセットして、印刷物も前から出てきます。
現在の主流。設置場所が背面タイプより自由で、紙も本体内部にしまっておけるのが人気。
メリット

  • プリンター設置の際に、後方にスペースを空けなくてよい。
  • 紙を内部に収納できるため、ホコリもたまらず常に用紙をセットした状態を維持できる。
デメリット

  • 印刷する際、プリンター内部で紙が折り返し紙に負担がかかるため、紙詰まりが若干発生しやすく、特殊紙(厚紙・シール紙)の扱いに気を使う場合がある。
おにぎり
なるほど~前から給紙すると中で折り返してるってことね・・・
サイチ
使い勝手は圧倒的に前面給紙タイプが優れていますが、ペーパークラフト用で考えると特殊用紙を扱いやすい背面給紙タイプも捨てがたい。
中には両方を兼ね備えた機種もあるから、とてもお勧めですよ。
おにぎり
給紙方法で選ぶのがいいのだね。
サイチ
そうだね、それはけだまくらふと基準で考えた場合だけど、じゃあ実際にふだん使いにはどのプリンターがいいのかを考えていくよ。
プリンターは普段使わないモノだよね。
いかに小さく・目立たず、使いたいときにパッと使えるか。それが良いプリンターの基準だと個人的には思っているよ。

ふだん使いに便利なプリンター2つのポイント

1.複合機を買おう。
プリンターは年賀状の季節などが来ない限り、普段は使わないモノですが、コピー機能があれば意外と重宝します。
家でコピーができればコンビニまで行かなくていいのになぁ・・と思ったことはありませんか?
折角プリンターを買うならば複合機をお勧めします。
2.前面給紙(用紙が本体に収納できるモノ)を選ぼう。
けだまくらふと的には背面給紙推しですが、印刷したいorコピーしたい時に、棚から紙を持ってきて、プリンターにセットして・・・・・・では印刷する気も起きなくなってしまいます。
電源入れたらすぐ印刷できる!が理想だと思いますので、是非この方式を選んでみてください。
   
※注意 前面給紙モデルの中には本体内に紙を格納できないモデルが存在します(低価格モデル)
紙にホコリが溜まる→紙を別保管→背面方式と変わらない手間、加えて背面方式より特殊用紙等は苦手なので注意してね。
一応、低価格なのと壁ぎわぴったりに置けるという利点はあります。
以上の2点(複合機・前面給紙で用紙格納式)を選択すればまず大丈夫。
後は、お好みで付加価値をプラスして選んでいきましょう!
おにぎり
付加価値ってなんだろう。
サイチ
たとえば、ペーパークラフトならば背面給紙があると安心!
なくても大丈夫だけれども、あると安心背面給紙。せっかくなので両方使えるモデルも検討してみてね。
おにぎり
ぼくの使ってるプリンターは背面給紙もあるよ!
サイチ
あとは予算に応じて、両面印刷・自動電源ON・見やすい大型液晶・A3用紙対応・本体の色などを考えてみてね。
おにぎり
接続の仕方は選ばなくていいのです?みんなはスマートフォンから印刷したりしたいよね。
サイチ
上にあげた気をつけるポイント2点を選択した時点で、全て搭載してるので大丈夫!USB・無線・スマホは対応済だよ。
おにぎり
発色のよさや印刷画質の比較も気になるけど・・・
サイチ
好みの問題もあるし、まずは2大メーカーの中から選べば外れは少ないかと。
また用紙の選択によってイメージがガラッと変わっちゃうよ!
おにぎり
そっかぁ!ペーパークラフト基準で選ぶと、各社発売されている中でも中級クラス以上のモデルになるから、安かろう悪かろうみたいなことはなさそうだね。
サイチさんいろいろ教えてくれてありがとう!
サイチ
えへへ。参考になったかな?
おにぎり
なったー!
海外の方向け 無断転載禁止バナー

コメントを残す

画像を添付できます。(JPGのみ)